山梨県 甲府市 ステンレス加工、製品作成 遠藤工業所


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ステンレスとは?

 ステンレスは、1913年、イギリスのブリーレイが発明し、 13クロムステンレスは、同国トーマスファース工場の特許になった。
 鉄を主成分として、これにクロムやニッケルを含有させた合金です。一般的には、クロムを約11%以上含有させた鋼をステンレスと定義されています。 これはクロムが約11%以上になると、さびにくさ(耐食性)が飛躍的に向上する性質から来ています。 ステンレスとは、‘Stainless Steel’の略称で、‘Stainless’はさびにくい、そして‘Steel’は鋼のことです。 すなわちステンレスとは直訳すると、‘さびにくい鋼’ということになり、‘さびない鋼’ではありません。

 一般的に、ステンレスと言われているものは、成分によっていろいろな種類に分類され、 またステンレスの表面処理の方法もたくさんあります。

  ステンレスの特長、さびに強い理由、お手入れの方法などを紹介します。


ステンレスの種類
名称 特性
SUS303 18-8系にSを添加し、被削性と耐焼付性を向上させた鋼種
SUS304 18-8ともいわれる代表的なステンレス鋼。
耐食性、耐熱性、機械的性質は良好。
加工硬化性は大、熱処理で硬化不能。
SUS304L SUS304で炭素量を少なくした鋼種。
粒界腐食に対する抵抗性良好。
溶接後固容化熱処理できないものに最適。
SUS321 18-8系にTiを添加した炭化物安定鋼。
粒界腐食に対する抵抗性良好。
430~900℃の間の使用に最適。
SUS316 SUS304をベースにMoを添加した鋼種。
SUS304より優れた耐食性があり、耐孔食性も優れる。
SUS316L SUS316で炭素量を少なくした鋼種。
SUS316の性質に耐粒界腐食性を持たせたもの。
SUS310S 耐食性がSUS304より優れているが、実際は耐熱鋼として
使われることが多い。
SUS430 18Crといわれる一般的Cr系ステンレス鋼。
18-8系より安価であるが、耐熱性、加工性に劣る。
磁性あり。

ステンレスの主な表面処理
名称 表面処理の状態
No.2D にぶい灰色のつや消し仕上げ(ダル仕上げ)
No.2B
(ツービー)
2Dよりなめらか。
冷間圧延後、熱処理酸洗したものに、適当な光沢をあたえ
る程度の軽い冷間圧延したもの。
やや光沢があり。
2Bの「B」はブライトの略。
No.4
(#400研磨・ミガキ) 
光沢のある細かい目の仕上げ
#400 2B素材を400番バフで研磨仕上げしたもの。
光沢がある。
BA    鏡面に近い光沢を持った仕上げ
HL(ヘアライン) 髪の毛のような細い研磨筋がたくさんも平行に並ぶ。
No.7
(#700 鏡面仕上げ) 
高度の反射率を持つ標準鏡面仕上げ(摩擦面あり)
路上のカーブミラーに使われている
No.8
(#800 鏡面仕上げ)
最も反射率が高い鏡面仕上げ(摩擦面なし)
ダル  No.2Dより目の粗いつや消し仕上げ
エンボス 凹凸の浮き出た模様のついた仕上げ
エッチング 化学処理により模様づけされた仕上げ

ステンレスの特徴

・鉄の最大の弱点である「さび」を防止するように改良されており、耐食性・耐久性・意匠性・耐火性・低温特性・加工性などで非常に優れた特性。
・汚れが落ちやすく、メンテナンスが容易。
・ステンレスは100%リサイクル可能な材料。
・衛生的。
・丈夫で壊れにくい。
・保温性、保冷性に優れている。
・熱源を選ばない。(一部電磁調理器によっては反応しない場合あり)
・ステンレス製品が高価になる理由は、ステンレスが、鉄(軟鋼)に比べ硬く靭性(ねばり)があるため、切断や削り・曲げなどの加工に、機械のパワーや刃物の硬さなどが必要で加工が難しいことと、材料費が鉄に比べ高いこと。
・鉄に比べ強度があるため、鉄より薄い(細い)材料を使っても強度を得ることができる。
・耐熱温度は、700〜800℃。
・熱膨張率が大きいので、熱歪みを抑える加工方法の工夫が必要。


ステンレスとさび


1.ステンレスがさびにくい理由

  鉄にクロムを加えると、クロムが酸素と結合し、鋼の表面に薄い保護皮膜 (不動態皮膜)を生成。  この不動態皮膜がさびやよごれの進行を防ぐ。
またこの不動態皮膜は100万分の3mm程度のごく薄いものだが、大変強靭で、 一度こわれても、周囲に酸素があれば自動的に再生する機能がある。

2.ステンレスのさび

特定の環境、使用条件の下では「さびる」ことがあるので、正しい使い方をする事が大切。
・もらいさび
ステンレスの表面に鉄やアルミなどが付着したまま放置すると、その鉄やアルミが腐食を起こし、これに湿気が加わって固着し、ステンレス自体のさびのようにみえることがある。

・塩分の付着
塩分がステンレス表面に付着したまま放置すると、その部分がさびることがある。
(ステンレスは鉄やアルミなどより塩分に対する耐食性にすぐれている)

3.ステンレスのお手入れ方法

基本的には中性洗剤(食器用洗剤)をつけて洗う。
それでも落ちない汚れは、ステンレス用クレンザー・酢で対応。
傷やさびの原因になるので、スチールタワシ、磨き粉、ベンジン、シンナーは使用しないこと。

 
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